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5回目の野宿
「一晩いくら?」
「えぇ~君、かっこいいから、お仕事関係無しであいたかったわぁ」
「俺も、そう思うよ。だけど、俺たち、ここに長い間入れないんだよね。」
「えぇ~。ざんねん~。」
「だから、金を払ってでも、君と一緒に居たいんだ…」
「…今日、あの日なんだ…?」
「うん…」
「何年たったよ?」
「わかんない。けど、もう、沢山…時間がすぎたよ。」
「レイラさんかぁ…」
「毎年、この日になると、男の格好して歓楽街に行くよね。」
「そうでもしないと、思い出すんじゃねぇの?」
「いつもは、お金で人を買ったりしないのに。」
「金で買わないと、情が移るんだよ。きっと。」
「だったら何で…」
「そこまでしてでも、この日は、レイラさんを感じたいんだろうよ。」
「・・・?」
「あいつが選ぶ娼婦は、この日だけは、レイラさんの面影があるやつばっかだ。ほら、見てみろ。」
「…そうかなぁ?」
「全員、やさしくてしっかりした髪が長く背も高いお姉さんタイプ」
「…ふぅん」
「たったそれだけの事で、あいつは、レイラさんを感じられるんだよ。きっと。」
「…そんなに…」
「でも、きっと同情とかされたら、全力で俺らを攻撃するだろうね。」